がんの早期診断・治療ほか高齢者疾患を中心に地域に根づいたふれあいの医療を目指しています。

透析

透析とは・・・

(人工血液)透析とは、簡単に言うと腎臓の機能の代行を行います。 腎臓は、体にたまった老廃物や余分な水分を尿として体の外へ排泄します。
その腎臓の働きが段々悪くなり、正常な状態に戻らなくなることを慢性腎不全といいます。
慢性腎不全になりさらに、腎臓の働きが悪くなると、老廃物や、水分を体外に出すことができなくなり、その結果として、尿毒症となり、生命の維持が困難となってしまいます。
その時に、透析装置を使用し、悪くなった腎臓の変わりに体内にたまった老廃物や余分な水分を体外へ排泄させます。

透析室とは

透析室は腎臓の働きを代行する治療のひとつである透析療法を行うところです。
主に体外に血液を導き出し、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓の透析膜を介して、拡散やろ過のしくみを用いて、血液と透析液の間で物質(毒素)や水分を移動させ、血液をきれいにする血液透析を行っています。

概要

透析ベッド数   30床

人工透析機器

30台(多人数用:28台、個人機用2台)、病棟用個人機1台(個人用RO装置付)

血液透析

月・水・金(2クール)
火・木・土(2クール)

腹膜透析(CAPD)は行っておりません。

スタッフの構成

内科医師(兼務)
泌尿器科医師(兼務)
看護職員
臨床工学技士(兼務)

当施設では約70数名の患者さまが定期的に血液透析を受けておられます。

特色

① 透析液清浄化(水質加算2取得)
  透析液の生菌・エンドトキシンの定期的な測定を行い、汚染源や汚染経路の早期発見、
  対応に努めています。

② 最適透析条件
  適正基礎体重(DW)の確認
  絶えず変化するDWの確認のため透析前後のIVCの確認、BV計の活用、胸部レントゲン
  写真、心エコー、体液成分測定(Inbody装置)等を適時行っております。
  導入時には、血管内脱水、不均衡症候群への対応できるように、心電図・酸素飽和度
  (SpO2)・BV計等を装着して施行しています。穿刺困難者にはエコーガイド下穿刺を
  行っております。

③ 重症度の高い患者さんには、各病棟や重症治療室にて出張透析を行っています。

④ 緊急時に対応するために24時間オンコール体制を組んでいます。

⑤ 昼間仕事をされている方、夜間透析を行っています。

施行している各種治療

血液透析(HD)、血液透析濾過(on-lineHDF)、重症患者の持続低効率血液透析(SLED)、
腹水濾過濃縮再静注法(CART)、白血球除去療法(L-CAP)、LDL吸着療法、 血漿交換(PE)、
エンドトキシン吸着(PMX)など。